のんびり趣味のナイフメイキング

今回はナイフの最終仕上げの前にシース作りを始めました。

外形を切り出して、差込口とベルトループのコバ仕上げ。
コバ仕上げは今回は水磨きのみで、エッジコートは塗っていません。
そしてベルトループの縫い付けまで。

ベルトループの先端・縫い付け部の接着面を斜めに削って薄くし、
本体との段差を少なくする工夫は今回はしませんでした。
しない方が少しだけゴツい感じで、こちらの方が好みかも・・・

裏側から。
縫い目をプラハンで叩かず、硬くて滑らかな木で擦ってみました。
（沈め込みの溝を切っているので糸が引っかかることはありません）

ベルトループ先端の形状は裏側を見ればなるほどと思います。
本体の折り曲げ用の溝を避けているためこういう形になっています。

ものずきさんからシースの資料をいただいたので、
あらためてシース型紙を作り直しました。
 

変更点はベルトループ
 
ベルトループ中ほど、シース開き側の方のステッチの逃げを大きくしました。
（ここを欲張って膨らませていたのでちょっとブサイクでした。）
材料の大きさの都合によっては先端の長さが変わります。
この型紙も材料の大きさに合わせてベルトループ先端の長さを落としました。

ハンドルのペーパー掛けも終わってピカールで軽く磨いてみました。
案の定、少し粗めの番手の磨き残しが僅かにあったので手直しをしないと・・・

ファスナーボルトはネジ部がステンレス、ナット部が真鍮なので、
気をつけて磨いていてもわずかにステン部が盛り上がります。
以前も気になって細目のダイヤヤスリで盛り上がりを取り、
ペーパー掛けをし直しても磨き上がる頃にはわずかに盛り上がりが・・・
なので見た目に明らかに違和感がなければ良しとします。
（普通に使うように握って違和感があるわけでもないですし）


今回はめずらしくシースをこの段階で作ろうかと思案中です。

とりあえず型紙だけは作ってみました。

細目ヤスリでバットの面取りを削り、＃１２０～＃２４０のペーパーで均しました。

今回はエッジをいつもよりは丸めています。


あともう少し・・・

細目ヤスリで細かな修正をしつつ、＃120のペーパーも併用して
マイカルタの目合わせをしました。





ハンドル厚み寸法
ヒルト付け根部分：12.5ｍｍ
中央盛り上がり：19.3ｍｍ
後部クビレ：17.2ｍｍ
バット：19.9ｍｍ

厚さはほぼ狙った寸法になってきました。

このあとはバットの面取りをして研磨を進めてゆきます。