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のんびり趣味のナイフメイキング

たまにしかしていないナイフメイキングの備忘録として、 次回製作の参考のために記録していきます。 ※過去の記事内容は随時、追加・訂正等をしますが悪しからず。 また、不精者につき管理が不十分なので、コメントは見落としてしまう場合があります・・・

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エッジライン罫描き用

エッジラインの罫書き用の工具を作りました。
材料は失敗したヒルト材と罫書き針とボルト、と、あり合わせのもののみ。

罫書き針を通す穴を斜めにしてあるので、罫書き針を突き出す量で
罫書ける高さを微調整できます。
高さが決まれば横からボルトでロックします。


今までは高さ固定のものを使用してました。

これも見たとおりの、有り合わせのもので作りました。
高さの調整は、この冶具の底面に養生テープを貼ったり、
ブランクのほうに厚紙を敷いたりして調整していました。


 
エッジラインを引く時は板厚センター+0.1mm~0.2mmにセットしますが、
タングのテーパーのラインを罫書くときなど、板厚に合わせることも有ります。

そのため、板厚用とエッジライン用に高さを変えて両側に穴開けをして作っています。
よく使う3mm~5mmの板厚のものに対応できそうです。

定盤も欲しいのですが、とりあえずガラス板を使用しています。
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テーパータングの冶具

新しく作ったテーパードタングの冶具です。
 
と言っても25mm角のアルミ材に穴をあけただけですが・・・

 
蝶ナットを着けたM6ボルトをブランクの任意の深さまでボルトを
ねじ込んでから蝶ナットで締めつけます。


ヒルトのラインを冶具に対して直角にしてブランクを取りつけますが、
こうしてみるとけっこうハンドルに角度がつくことがわかります。

今まで使っていた、ヤスリの柄にM6ボルト&蝶ナットを着けてタングエンドの
M6穴に取り付けるタイプの冶具だと、この角度で保持していても削っているうちに
角度が変わりやすく、ヒルトのラインとずれてしまいやすいです。

この新しい冶具だと、冶具自体をベルトに対して平行に保持すればよいので
角度維持が今までよりは楽になりそうです。

しかし、使っている汎用ベルトグラインダーの精度がそれほど良くないので、
(ベルトのばたつきがあるので端がダレ易い)最終調整は手作業になりそうです。

ラブレス・デラウェアメイド35周年モデル風

ラブレスデラウェアメイド35周年モデルの正確と思われる寸法が
ネットを徘徊していて判りましたので、改めてパターンを起こしてみました。

以前見た雑誌での寸法はどうも小さいな、と思っていましたが、
その同じ号のほかのナイフの寸法で全く同じ寸法がありましたので
記載の間違いでしょうね。

正確と思われる寸法はブレード4・5/8インチ全長9・1/8インチです。


ネットで探してみるも、ナイフを真上から撮影した画像がなく、
ハンドルとブレードを別々にトレースしてからそれぞれの寸法を合わせ、
細部や全体のバランスをアレンジしていますので実物とは形状は違います。
また、内部形状も自分流に起こしていますので、たぶん大丈夫だと思うので
そのままアップします。
※なので、「自作パターン」のカテゴリーには入れません。

ワイドヒルトは手作業で長穴の通し穴を掘るのが苦労しそうなので、
ヒルトの長穴だけ外注でお願いしないと作ることはないと思います・・・

画像のトレース

写真や画像から外形をトレースするときに注意したいポイントがあります。

ナイフの中心真上から撮影した画像ならバランスは取れていますが、
微妙に前から写した場合はブレードが長めに写ります。
その反対に微妙に後ろから撮ればハンドルが長めに写ります。
(微妙な角度でも5mm~1cm位は実寸より変わります。)
これを判断するのはヒルトの前面がひとつの目安になります。

ヒルトの前面がわずかに見えていればやや前からのアングルで、
ヒルト上側の丸みが見えればその反対にやや後ろからのアングルです。

もうひとつは、ナイフを横に置いて上からのアングルか下からのアングルか。
だいたいはブレード映りが良いので、微妙に下側からのアングルで撮られた
画像が多いと思います。
注意したいのがアングルの上下ではブレードの外形にはそれほど影響は
なさそうなのですが(やや身幅が細身になる程度だと思います。)、
ハンドルは厚みがあるのでファスナーボルトなどの位置が上寄りに見えます。
とくにソングホールは丸みのある部分にあるのでなおさら上寄りに見えます。
このナイフは同一線上にファスナーボルトとソングホールが位置していますが
画像だとソングホールがファスナーボルトより上にあるように見えます。
もちろん、デザイン上ソングホールが上寄りになっているナイフも多いので、
判断は難しいですが・・・

一度画像のとおりにすべてをトレースしてから、ナイフの撮られたアングルを
考慮してブレードやハンドルの長さ、ファスナーボルト等の位置を修正し、
最後に全体のバランスを整えるのが良いと思います。

3.5インチ・ドロップ

3.5” ドロップ・ハンター

鋼材:銀紙1号、#1200ヘアライン仕上げ
ハンドル材:スタンダードクラス・デザートアイアンウッド
他:ニッケルシルバー・ヒルト、真鍮+ステン・ニューボルト、真鍮・ソングホールパイプ

鋼材の性質表などによると、銀紙1号はATS34より硬度や刃持ちは少し劣りますが、
HMS67やクロモ7よりは良さそうです。また、靭性や耐食性はATS34よりも
若干良いようなので、自分好みの性質です。価格もかなり安いですし。
しかし、いつも購入するところが、品切れ・入荷未定のままです・・・

ブレードはピカールと青棒でハンドル接着前と仕上がり前にもバフ仕上げにしましたが、
バフパッドを押しつけ過ぎたためかピンホールが出てしまい、ヘアラインに戻しました。
以前、ATS34のナイフキットでバフ掛けした際には、ATS独特?のスジ肌にはなっても
ピンホールはほとんど出なかったのですが・・・

ヘアラインも#1500以上のペーパーでムラのないラインを入れるのは難しく、
#1200でヘアラインを入れてからピカールでなじませています。

バフ作業の影響?か、峰側のストレートの鎬のラインが少しボヤけてしまいました。
フラットグラインドだと、べベルストップのラインはアールの先にストレートを設けず、
峰で終わるように決めたほうが良いですね(角度が浅いと鎬をハッキリ出すのが難しい)。

ブレードのヘアラインを入れる際は、普段は リカッソ→べベル の順で入れますが、
今回はぼやけた鎬を目立たせるためにべベルの後でもう一度リカッソを入れました。

ヒルトは今回は微妙にピン跡が見えますが、裏表で位置が合っているため、
あまり気になりません(やっぱりずれていると気になる)。
※穴あけ前にはボール盤のテーブルの垂直確認を必ずするようにしましょう。
確認してずれていたらテーブルの取り付け部にシムなどを挟んで垂直出しを。

また、ポンチを打っていてもワークの位置が微妙にズレていれば、穴の明け始めは
ポンチマークに沿いますが、奥に行くにしたがってキリのしなりで穴が斜めになる
場合があるので、穴を明ける前にキリのセンターがポンチマークに合っているかの
確認も重要です(小さい径は特に)。



ハンドル材に初めてアイアンウッドを使いましたが、マイカルタよりは削りやすいです。
名前で想像するイメージよりも「木」です。ちゃんとささくれも出ます。

ハンドルの接着時にファンヒーターで加熱しすぎたせいか、硬化後にハンドルとタングの
指掛け部分あたりに微妙な隙間ができたので、隙間にエポキシを塗りこみました。

ほとんど収縮しないといわれるアイアンウッドでも、熱により収縮してしまったので、
天然素材のハンドルには強力な瞬間接着剤か、エポキシの自然硬化を待つほうが良いと
いうことがわかりました。
この時期、自然放置では寒くてエポキシは硬化しないので、短い硬化時間のものでないと
暖房による硬化温度の維持が難しいでしょうね。
私の使用しているボンドは24h硬化型なので強めに加熱せざるを得ませんでしたが。
(24時間は暖房をつけっぱなしにできないので・・・)

しかし出来上がってみると、とても見た目や風合いが良いものですね。

ハンドルシェイプは少し薄めのコークボトル。
このサイズだと、もう少し中央の盛り上がりを前に延ばしたほうが良さそうです。
マイカルタのような等高線の目印がないので、シンメトリーは不安が残りますが
不自然でない程度には成形できていると思います。

気をつけて研磨していますが、ファスナーボルトはセンターのネジ部が
ステンレスのせいか、ナット部の真鍮との硬度差で削れ具合が違ってしまい、
注意して触ってみると微妙に盛り上がりがあります。
シュナイダーボルトのほうが、この点は良さそうです。

 
ハンドル左右で木目がかなり違いますがブックマッチの材を使用しています。
仕上げ前にエポキシの含浸を考えましたが、アイアンなら不要とアドバイスを受け
素仕上げにしました。

強度や経時変化の不安がある天然素材より、やはりマイカルタのほうが好きです。
今後はマイカルタ以上の価格だとアイアンウッドは購入しないと思います・・・

プロフィール

HN:
HILTS
性別:
男性

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