たまにしかしていないナイフメイキングの備忘録として、 次回製作の参考のために記録していきます。 ※過去の記事内容は随時、追加・訂正等をしますが悪しからず。 また、不精者につき管理が不十分なので、コメントは見落としてしまう場合があります・・・
以前の記事と内容が重複しますが、ブランクのヒルト用の溝切りです。
1.ノックピン付きベベルストップガイドをタング側にセットする。
このときガイドとブランクの間に薄い紙を挟んでズレを防止します。
2.タングの削れはじめのラインを引き、150mm等の小さいスケールを
ベベルストップガイドに長辺を当てて、 短辺で溝の底のラインをけがく。
ノギスのデプスバーを3mm程度に固定してブランクのエッジ側から
スケールの短辺に当てて位置決めをしてけがくと、ブランクの表裏での
罫書き線を一致させやすい。
3.ヒルト材を挟み、もうひとつのベベルストップガイドをセットする。
下の画像のように挟めば、ノックなしのガイドでも精度が出ます。
※このとき、ヒルト材はペーパーで表面を磨き、100分の3mm~
100分の5mm程度、厚みを薄くしておく。
(このヒルト材はナイフには使わないので失敗したものなどを利用)
ベベルストップガイドをセットし終わった状態。
この状態で金ノコを使って切り込みを入れます。
金ノコはバイメタルの歯数が多いものが滑りにくくお勧めです。
まず両側のベベルストップガイドに金ノコを当てながら切り込みを入れます。
切り込みの深さは底面より0.5mmくらい浅めにしておきます。
中ほどは適当に、底のラインを割らずに何本か切り込みを入れます。
肉が少なくなって金ノコで切れなくなったらヤスリで底面を仕上げます。
内角はピンにせず、適当にごく小さい丸み(0.5R程度)をつけます。
そして幅(横)面をベベルストップガイドに当たるまでヤスリで削ります。
セットしたときのヒルト材がはまるまで、ガイドを外さずに削っていきます。
ヤスリが滑るようになったらほぼ削れた状態になっていると思いますので、
削った幅の寸法を、セット時のヒルト材を入れて確認します。
ヒルト材が底面手前(R部分)までベベルストップのみの部分と同じ感触で
入ったら完成です。
CV-134の4.0mm板、8.0mm×3.0mmの溝で、
罫描き時間を入れて40分ほどで出来ました。
セット用ヒルト材を少し小さい寸法にするのは、ガイドをセットするときに
ネジを締めこんだ際にズレたりして僅かに寸法が大きめになることと、
組み付けるヒルトは前面を磨くため、ヒルト材の状態で寸法をあわせると、
磨いたときにヒルトが小さくなって、はめ合いが大きくなってしまうため。
はめ合いががキツ過ぎる場合は、ヒルトのほうを磨いてすり合わせます。
もしベベルストップガイドがずれたりして溝幅が大きくなった場合は
割り切って1サイズ上の10mmのヒルトを使うようにします。
または、通常はしませんがスペーサーをぐるっとヒルト後面に使う方法。
ヒルト用の溝を、さらにスペーサー分を削ります。
この場合は0.5mm以上の、少し厚めのスペーサーを使用すると
良いと思います(薄いスペーサーだと隙間に見えてしまいます)。
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