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のんびり趣味のナイフメイキング

たまにしかしていないナイフメイキングの備忘録として、 次回製作の参考のために記録していきます。 ※過去の記事内容は随時、追加・訂正等をしますが悪しからず。 また、不精者につき管理が不十分なので、コメントは見落としてしまう場合があります・・・

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父の作ったナイフ


これまでに父が作ったナイフです。
フルタングとテーパータングが半々、ブレードはドロップとユーティリティ。
ハンドル材はすべてマイカルタです(ウッドマイカルタ含む)。

ナイフメイキングを始めたのは私のほうが先なのですが、
それを見ていた父も私に影響を受けて始めました。
私の倍以上の本数を作っていますが、パターンは私のものを使っています。
この中には私が気乗りしなくなってボツにしたナイフも2~3本仕上げています。

老眼のため仕上がりはそれなりなので製作時間は私より短いもよう。
ヒルトとタングの付け根にハンドル接着のボンドが残ったまま仕上げていたり、
ブレードやハンドルに番手の粗いペーパー目が残っていたりしていますので、
自分のだったら手を入れたくなってきます。

※私の場合は、例えば細かい傷を取るために、結果形状が変わってしまったと
言うような、変に細かいことに拘るのが悪い点ですが・・・

父も私もラブレスナイフの実物を直にみた事がないので、本家のハンドルシェイプは
ネット画像で判断するしかないのですが、父のハンドル整形は頂点がバット寄りなのと
ミクロ的なシンメトリーを除けばボリューム感・雰囲気は良い感じです。
私の作っていたハンドルはかなり薄めだったのですが、父の作るものを見て
よりラブレスのイメージが膨らみ、ここ2~3本のハンドルはかなり良い感じに
仕上がりました。

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ヒルトのピンのカシメ

ヒルトのピンのかしめるタイミングですが、
ロウ付けの場合は先にかしめてからロウ付けし、
接着剤の場合は、接着剤を塗ってブレードに
はめ込んでからすぐにピンを入れてカシメるのが
一般的?!です。

私はカシメに時間がかかりすぎて、カシメたあとに
ハミ出た接着剤を拭き取ったり、拭き取りすぎて
また足したりするときに、接着剤はもう硬化し始めています。
こうなると接着剤はポロポロになり始めているので
作業しづらいどころか、もとの部分に馴染みません。

そこで、カシメる前に接着剤の処理を済ませるようにしてみたら
上手くいきました。
カシメ作業も余裕を持ってできるため丁寧に作業できます。

養生の仕方

ブレード研磨が終わりヒルトを取り付けてから、
ヒルトやブレードが傷つかないように養生される方が
ほとんどだと思います。

やってはいけない養生の仕方
1.ヒルトに木工用ボンドを塗って固めてしまう。
  放っておくとヒルトが変色してしまいます。

2.養生テープの始末
  養生テープを剥がしたら、すぐにしっかりと糊を取りましょう。
  錆びやすい鋼材の場合、剥がし残しの糊の乗っているところが
  湿気を含んで錆びてしまいます。

研磨後にはケミカル類の使用は控える。
私は熱処理後に酸化皮膜を取るためにラストリムーバーなどを
使います(ホルツのラストップキットとクレのものを使用)。
しかし、研磨後のブレードについてしまうと5分くらいで塗ったところが
グレーっぽく変色します(リン酸皮膜?)
意外に深く変質しますので取るのが大変です。

ヘアラインの方向

ヘアラインはポイントとバットのラインを
結ぶ直線と同じ向きで入れるとキレイになります。
ポイントの反り上がりの大きいスキナーなどは
センターラインやエッジのカーブに合わせると
良いようです。



注意点としてはナイフを真上から見たときにラインが揃うようにしないと、
リカッソに入れたヘアラインとのつながりの印象がおかしくなります。
(傾けて見た時に合っているよりは真上から見て合っている方が良い)

作業のコツとしてはバットからポイントのラインを体から垂直にし、
ナイフを水平に(ベベル面を水平にしない)して真上から見て
ヘアラインを入れること。

はじめに

マイペースでのんびりとナイフを作っています。
久々に作業するとコツや手順などを忘れていることも多々有り、
次回製作に生かすための備忘録として記録していきます。

ラブレススタイルのナイフを作りますが、製作歴は数本のビギナーです。


画像は研磨中の3.5インチドロップハンター。
やっとハンドルシェイプがまともになってきました。
素材はCV-134ですが硬いのでしばらく作りたくないです・・・

好きな鋼材は錆びにくく靭性の高いと言われるHMS-67。
鏡面仕上げをしやすい素材ですが、硬度が低く傷がつきやすいため、
私の場合はやや粗目の1000番でヘアラインを入れます。

プロフィール

HN:
HILTS
性別:
男性

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