ブレードベベルを削り出します。
ブランクにはエッジラインを罫描きますが、ブレードバック側にもセンターと、
そして端面からセンターの間にも1本(左右それぞれ)罫書線を入れておきます。
これはポイントに向かっての左右の削れ具合の目安にします。
※薄い鋼材の場合は見にくくなるのでセンターのみにします。
逆に厚い鋼材はこの線を増やします。
荒削りは汎用ベルトグラインダーで削ります。
ベベルストップも結構良い感じには削れますが、罫書線の通りに削るのは難しく、
欲張って失敗してもいけないので、私の場合、機械では荒削りのみにとどめます。
上手な方は汎用機でも綺麗に仕上げてしまいます。
エッジ厚は仕上がり寸法プラス0.1mmくらいにしておきます。
ベルトグラインダーではエッジラインとブレードバックはそれぞれを
左右対称にキッチリと揃えます(またはヤスリで左右対称に仕上げます)。
そしてヤスリでセン掛けをして平面部分をしっかりと削り出します。
この時エッジとブレードバックの削ったラインを頼りにし、左右を揃えます。
そして、ベベルストップが始まるところまでキッチリと平面が出ていないと
次の工程でベベルストップがきれいにできません。
センがけではエッジ厚は研磨代を考慮して、仕上がりよりも気持ち大きめ
(+0.05mm程度まで)にしておきます。
そしてベベルストップを組みヤスリの甲丸から丸ヤスリ、細工用丸ヤスリと
小さくしながら成形して行き、ある程度削り出せたらベベルストップ部分も
センがけの要領で面を出して行き(削り足りなければまた丸ヤスリで)、
最終的にはベベル面とつないでべベルストップからポイントまでセンがけをして
削った面を馴染ませます。
※詳しくは「ものずき」さんのブログ「ものずきな人?・・・」を
ぜひご参照ください。
失敗したヒルトを割り切って仮り組み調整用として使い、
仮り組みをしてみました。
バットキャップは上下どちらでも使えるように材料どりしておきます。
バットキャップが締まり切る位置の調整はハンドル材の長さでしましたが、
最大で0.7mm(M4のため)削り込まないといけないかもしれないので、
上下どちらでも使えるようにしておくと、それが半分の0.35mmまでで済みます。
この製作分も予定と反対の向きになりました。
※ハンドル材もタングが中央を通るようにし、収まりの良い方向で使用しました。