ヒルトピンの穴を開けたら、ヒルトの外形を、角度をつけたワークレストの
ベルトグラインダーで削り出します。
こうやって角度をつけて削り出したヒルトは、ハンドル成形の目安になります。
バットキャップの荒成形もしておきますが、まず横から見た外形を削り出し、
次に上下から見たシェイプライン(厚み方向)を削ります。
そしてバットの後ろの丸い形状と、ハンドル側の端面に接合する断面の形状を
ブレード削りでのパイロットエッジのようにそれぞれ45度くらいの角度で削り、
このバットの丸い形状と断面を繋ぐように丸みをつけて形状を成形して行きます。
仮り組みをして熱処理前の最終確認
バットキャップ手前の黒のスペーサーは、バットキャップを締め込む時に
摩擦で供回りをするので、前に折り返した上下の出っ張りを手で抑えながら
締め込むようにして供回りを防ぎます。
仮組みをした状態でバットキャップのソングホールへもう一度同じ径の
ドリルを通し、ソングホール内に露出したタングのネジ部を削ります。
そしてソングホールパイプを入れれば回り止めになります。
本来はバットキャップにタングのネジ部に干渉させたピン穴を明け、
ピン打ちをして回り止めにして分解できるようにするのだと思います。
今回はしっかりとボンドで固定してしまいます。
ナロータングはシュナイダーボルトのナット側で固定するのが主流ですが、
タングのネジ部をエンドまで貫通にして、ニューボルトの真鍮ナットを使っても
仕上がりが面白そうです(ナットはペンチかマイナスを切り込んで回す)。
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