3.5インチのドロップばかり作っていますが、いつも同じパターンではありません。
今回のは何度かリファインしたうえで、やっと型紙を作ったドロップポイントです。
細身のブレードとやや短めのハンドル、ラブレスの後期のドロップに近いかも?!
いつものようにベベルストップガイドを2つ利用してヒルト溝を切り込みますが、
角にRを付ける代わりに1.5mmのドリルで穴あけをしてみました。
ドリルでアールを付けたおかげで仕上げは楽でしたが、穴あけの位置は
ピッタリでないとあまり穴を明ける意味はなさそうです・・・
タングのテーパーはベルトグラインダーのホイル部分で中央の漉きをとり、
プラテンで罫書線を目安に仕上がり手前まで削ります。
このとき、縦で削らずにワークレストをつけて横向きで罫書線を見ながら削ります。
あとは手ヤスリでタングエンドからヒルトに向かって削り罫書線まで削ります。
罫書線まで削ったら、ベルトの下にダイヤ砥石などの平面の出た板を置いて
画像のように削って平面出しをします。
中程に紙や養生テープなどをはさんで、意識的に当てるように削れば
狙ったところが削れます。
ただし、漫然と前後させて削ればエンドが削れすぎて隙間ができます。
汎用のベルトグラインダーではベルトの暴れで端がダレてしまいがちですが、
良い感じの平面が出せました。
マトリックスアイダのヒルトガイドを利用してヒルトを作製。
注意点として、ノコで切り込みを入れた時にヒルトが開いてしまうので、
それを万力などで挟んで、きちんと元の寸法に修正すること。
そして最終的に寸法を決める仕上げには平面の出たヤスリを使用すること。
面の丸いヤスリでは底面に近いあたりの寸法が出ません。
ハンドルの接着。24時間硬化型のMX-91を使用しています。
この時期は炎天下の車中放置でボンドを硬化させていますが(数時間で硬化)、
雨だったためファンヒーターの前で硬化させました。
※天然素材のハンドルでは温度に注意してください。アイアンウッドでも収縮しました。
外形を仕上げ、厚み方向の基準面を削り出します。
ファスナーボルトは迷った末にいつもの真鍮&ステンのコンビにしました。
ボルトがニッケルシルバーだと削りやすいのですが・・・
ベルトグラインダーで丸み方向?の基準面を削ります。
10mm程度の大きめの丸ヤスリでヒルト下と小指掛けのアールを削り、
甲丸と平のヤスリで外形を削り出します。
ヤスリでの成形は3時間弱かかりました。
つづく