カウンター 製作中|のんびり趣味のナイフメイキング 忍者ブログ

のんびり趣味のナイフメイキング

たまにしかしていないナイフメイキングの備忘録として、 次回製作の参考のために記録していきます。 ※過去の記事内容は随時、追加・訂正等をしますが悪しからず。 また、不精者につき管理が不十分なので、コメントは見落としてしまう場合があります・・・

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

3.5インチ・ドロップ-2

つづき


粗めのペーパーでの成形研磨の途中ですが、ソングホール後ろ下あたりにマイカルタの
板材の時の表面がわずかに残っています。

ほぼペーパーでの研磨終了。
このあとリューターにバフパッドをつけてハンドルを磨いたのですが
バットの一部がコゲ気味に・・・
少しペーパーで磨いて何とか見られる程度に回復しました。

さらにこの後、養生テープを剥がして少しだけ浅い傷が入っていたのと、
ブレードベベルをよく見てみると少しピンホールが見えそうになっていたので、
思い切ってペーパーでの磨き直しに踏み切ったら、なんと余計にひどい状態に・・・
磨けば磨くほど新しいピンホールが出現、400番まで戻っても同様。か、それ以上。
ほどほどのところで諦め、現在800番でブレードベベルを研磨中。

3.5”ナロータングのときより丁寧に熱処理前からペーパーがけしていたのですが・・・
ピンホールも出る部分が一定している感じがあるので、いわゆるハズレかも?!

CV134はペーパーがすぐに切れなくなって、消費する量がすごいので
今後はもう使うことはなさそうです。というか、鋼材の生産が終了している
ようなので、使いたくても使えなくなるでしょうけど・・・


自分には珍しく、シースも正しい製作順?と同じ段取りで、
ナイフ本体の仕上げ前に製作開始。
(というのもこのナイフをJKGの応募作にしようと思っていたのですが、
上記のとおりなので別のナイフで応募します。)

上の画像はダブルステッチの内側のラインの目印をつけています。
ナカゴの型紙にステッチラインを入れ、切り取って革にスジを入れます。


型紙を外した状態。外側のステッチラインは、ボンドが乾いてから
ガタガタの端面を整えてデバイダでラインを引きます。


8/31追記
・・・と順調に作業していましたが、ダブルステッチの内側のラインを攻めすぎたため
菱錐を通す時に膨らんでしまいました(しかも1箇所突き抜けてしまった)。
ダブルステッチの内側のラインは、ナカゴを片面貼り付けて、その貼り付けたナカゴから
菱錐を通し、もう片面を貼り付けてから通した穴の裏から反対側へ通すのが間違いない
やり方だと思います(前回のナロータングはこの方法でした)。

仮のウエットフォームをした時に水分の拭き残しがあったのか、タングに点錆ができたので、CV134は思った以上に錆びやすいようです。
ナカゴの材料も手持ちがなくなったし、茶のカイデックスがシース1つぶん残っているので
とりあえずカイデックスシースにしようかな・・・
PR

3.5インチ・ドロップ

3.5インチのドロップばかり作っていますが、いつも同じパターンではありません。
今回のは何度かリファインしたうえで、やっと型紙を作ったドロップポイントです。
細身のブレードとやや短めのハンドル、ラブレスの後期のドロップに近いかも?!


いつものようにベベルストップガイドを2つ利用してヒルト溝を切り込みますが、
角にRを付ける代わりに1.5mmのドリルで穴あけをしてみました。
 
ドリルでアールを付けたおかげで仕上げは楽でしたが、穴あけの位置は
ピッタリでないとあまり穴を明ける意味はなさそうです・・・

タングのテーパーはベルトグラインダーのホイル部分で中央の漉きをとり、
プラテンで罫書線を目安に仕上がり手前まで削ります。
このとき、縦で削らずにワークレストをつけて横向きで罫書線を見ながら削ります。
あとは手ヤスリでタングエンドからヒルトに向かって削り罫書線まで削ります。

罫書線まで削ったら、ベルトの下にダイヤ砥石などの平面の出た板を置いて
画像のように削って平面出しをします。

中程に紙や養生テープなどをはさんで、意識的に当てるように削れば
狙ったところが削れます。
ただし、漫然と前後させて削ればエンドが削れすぎて隙間ができます。

汎用のベルトグラインダーではベルトの暴れで端がダレてしまいがちですが、
良い感じの平面が出せました。

 
マトリックスアイダのヒルトガイドを利用してヒルトを作製。
注意点として、ノコで切り込みを入れた時にヒルトが開いてしまうので、
それを万力などで挟んで、きちんと元の寸法に修正すること。
そして最終的に寸法を決める仕上げには平面の出たヤスリを使用すること。
面の丸いヤスリでは底面に近いあたりの寸法が出ません。


ハンドルの接着。24時間硬化型のMX-91を使用しています。
この時期は炎天下の車中放置でボンドを硬化させていますが(数時間で硬化)、
雨だったためファンヒーターの前で硬化させました。
※天然素材のハンドルでは温度に注意してください。アイアンウッドでも収縮しました。


外形を仕上げ、厚み方向の基準面を削り出します。

ファスナーボルトは迷った末にいつもの真鍮&ステンのコンビにしました。
ボルトがニッケルシルバーだと削りやすいのですが・・・


ベルトグラインダーで丸み方向?の基準面を削ります。


10mm程度の大きめの丸ヤスリでヒルト下と小指掛けのアールを削り、
甲丸と平のヤスリで外形を削り出します。
ヤスリでの成形は3時間弱かかりました。

つづく

ナロータング12:完成(一歩手前?)

※結局、ハンドルは最厚部を左右で1mm強薄くしました。
片側0.5mmでも、けっこう見た目の印象が変わります。
握り心地も悪くならず、見た目もスッキリしました。

金工ヤスリ(甲丸・細目)での成形が終わり、耐水ペーパーでの研磨は
120番・240番・400番・800番・1500番と研磨して行きます。

タングが露出していないので、各番手ペーパーは短冊2本弱で済みました。
特に意図するところはなかったのですが、今回は全て空研ぎでした。

デザインの段階では小さいかなと思っていましたが、手頃でとても良い大きさです。 

3.5インチのブレードは、実用にも見た目にも程よい大きさ。


ハンドルシェイプは何とか違和感のない程度に、左右対称に成形できたと思います。


キャンバスマイカルタは仕上がり直前に積層目が見えてきます。
何とか左右同じ感じの目になったでしょうか・・・


バットの側面の丸みをもっと落としてソングホールが斜めになるくらいの見た目が
好きなのですが、握り心地が悪くなりそうなのでバットの丸みを優先しました。
バットキャップは凸凹していると光の反射などでハッキリとわかってしまうので、
成形・研磨の段階でこのことに気がついて気をつけました。


あとはシース製作と刃付けで完成となりますが、ブレードにごく小さなピンホールが
あるのをどうしようか思案中です(ヒルトやバットキャップの浅い傷なんかもあるので)。
このままの全体の出来のバランスで余計なことをしない方が良い場合もありますし・・・

※ピンホールは1500番とコンパウンドで磨いている時に露出してきました。
実はバフ仕上げにしようとしましたが、2~3度ほどペーパーから磨き直しても
特定の場所からピンホールがでてきました。鋼材の組成の問題なのでしょうか?!


シースを作るときにどうしてもヒルトなどに細かい傷がつくので、
最終仕上げは本来シース作成後なのですが、私の場合はシースを
かなり後になって作るので、最終?仕上げは2回することになります。

2回目の仕上げの前に、キャンバスマイカルタの基布の織目の鬆がピンホール状に
あるので、エポキシボンドをハンドルに塗りこもうか思案中です。
(いつもは特に気にしないことなのですが・・・)
ファイバースペーサーも若干水を吸うのらしいで、その防水効果も期待できるかも?!

ナロータング11:ハンドル成形(バットの面取り)

ペーパーでの研磨作業に入り、とりあえず120番が済んだところで
成形はだいたい終わりましたので、バットキャップの面取りをします。

マジックで削り込むラインを書き込みます。

まず養生テープをバットの面に貼って外形に合わせてカットし、
センターラインをマジックで書いて片側だけ削るラインを書きます。
養生テープを一旦はがし、センターラインで半分に折り(糊面を外に)、
折ったまま片側だけ書いたラインに沿ってハサミで切り取ります。
そしてもう一度バットの同じ面に貼って、カットしたラインに合わせて
マジックでラインを入れます。
こうすればだいたい対称なラインが引けます。

ベルトグラインダーで目安のラインに合わせて削り込みます。
そして、細目のヤスリで微妙に丸みをつけながら面を均します。


何とか上手く行きました。

このバット部分の面取りはラブレスタイプの特徴の一つのようです。
私はこの部分が結構好きです。

ナロータング10:ハンドル成形

ベルトグラインダーでの荒削りが終わり、ヤスリでのハンドル成形です。

まず、ヒルトの後端とハンドルの最も高い部分をたよりに、
テーパーの面を左右対称になるように成形します。
次に、バットキャップの接合面を頼りにハンドル中後部くびれ部分を成形。
出来上がったクビレのラインを頼りにバットキャップを成形します。
そしてキリオンの根元を成形しながらハンドルの丸みもつけて行きます。

どうやらハンドルの隙間はなさそうです。


キリオンの付け根が結構難しいです。
コーティングされた小さい丸ヤスリの柄にペーパーをあてがって
成形するのが良い感じです。

だいたい左右対称に出来た感じでしょうか?
目安がないのでハンドル接合面の丸みのラインを左右くらべつつ、
ハンドルの中央の膨らみも何度も左右を見返してチェックします。
そして最も大切な握り心地もしっかりと確認します。
 
薄めのハンドルも考えましたが、せっかくの?ナロータングなので、
やや厚めの、メリハリのある形状にしました。
中後部のくびれは削りすぎない方が良いと思います。

くびれの部分は逆アール(凹)でエンドまで成形するのではなく、
くびれてからエンドに向かって緩い凸アールをつけました。

バットの面取りは、ペーパーでの研磨作業に入ってから、
バットキャップの形状がほぼ決まりきってから削ります。
ヤスリでの成形時に同時にするのは難しいです。

ここまで来たら、なんとか完成できそうです。

プロフィール

HN:
HILTS
性別:
男性

P R