ナカゴの製作です。
シースを軽く流水で湿らせて仮のウエットフォームをしてから、
方眼紙とナイフをシースに入れてキリオンの位置をマークして
ナカゴの型紙を作ります。
ナカゴの型紙を使ってベンズ革に罫書き、糸鋸で切り出して
ベルトグラインダー、カッター、ヤスリ、ペーパーなどで整形。
ナカゴの銀面は接着剤の乗りをよくするために削り落としておきます。
型紙から革に罫書く時に、ボールペンのペン先ぶんラインが内側に
入り込んでしまいますので、補正のラインを書き込んでおくと
後の工程で助かります。
ナイフを合わせてエッジなどのクリアランスを確認します。
このときに型紙から写したラインのままだと綺麗にナイフが納まらず、
ナカゴの調整が大変になります。
シース本体にナカゴをセットし、ナイフを差し込んでアクションを確認。
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抜き差しがキツければキリオンの通るところを削って調整します。
一度に削りすぎずに少しずつ削ってはアクションの確認を繰り返し、
最終的にはナカゴのコバを磨き込んだ状態の時にちょっとキツいくらいの
アクションにできれば上出来なのですが。
それと、ナイフが納まっている時もガタつきが無いように調整します。
ナカゴのコバはエッジコートを塗ろうかどうしようか思案中。
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キリオンの通るところは擦れてビニール質のエッジコートは
剥がれて汚くなりそうなので、ヒルト前面からエッジ側だけに
エッジコートを塗ろうと思います。
テンションなどを調整して型紙から少し形の変わったであろう
ナカゴを型どりしておきます。
後の工程で、それを使ってシースにナカゴの位置をマークして
ダブルステッチの内側のステッチの目安にします。
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